不動産業界におけるVR/ARの活用方法のご紹介

2024.05.30
最新の不動産テックトレンド
不動産業界では、ここ数年の間でお客さまから「遠方の物件を気軽に内見したい」「未竣工の物件を内見したい」「新居で家具レイアウトのシミュレーションをしたい」といった声が数多く上がるようになってきました。
さらにコロナ禍以降はこれらのニーズがより顕著になり、様々な不動産業界向けVR/ARサービスが生まれることとなりました。

今回は、そんな住宅業界の課題を解決するVR/ARサービスをいくつかご紹介します。

Webサイト上で物件をお手軽にVR内見

「遠方に気になる物件があって、内見が難しい」「日中に都合をつけて内見の時間を作るのが難しい」「物件写真だけ見てもなかなかイメージがしづらい。。」このようなケースはよくあるかと思います。

そういった時には、Webサイト上でお手軽に物件を内見できるバーチャルツアーが効果的です。

バーチャルツアーの特徴として、以下のことが挙げられます。
・物件を部屋、廊下ごとに360°見渡すことができる
・バーチャルツアーに必要なパノラマ写真は簡単に撮影可能
・物件の詳細情報や動画、音声もバーチャルツアーに組み込むことができる

気軽に物件を内見できるため、バーチャル内見は今では不動産業界で必須のサービスとなっています。

未竣工物件をCGでシミュレーション

新築やリノベーション物件をの購入を検討されているお客さまは、竣工するまで内見ができないため、完成形をイメージしづらい課題を持たれています。
また、これらの物件を扱う工務店さまや買取再販業者さまにとっても、完成イメージを伝えられないことは、物件の売却に時間がかかる要因となっています。

そこで、建築図面やリノベーションプランからCGで完成形イメージを再現することで、未竣工物件でもバーチャル上で内見が可能になります。

CGを駆使したバーチャル内見には以下のような特徴が挙げられます。
・竣工前から売却活動を行うことができるため、売却期間の短縮が見込める
・現地でパノラマ写真を撮影することで、写真とCGの合成イメージの制作も可能

CGではVRやメタバースとも相性が良いため、ここ最近で多くのCG物件内見サービスが見られるようになりました。

VRゴーグルで没入体験

「より詳細に物件の詳細を知りたい」「部屋の高さや広さなど実際に体感したい」という要望もあると思います。そのような場合は、専用のVRゴーグルを用いることで、より没入感ある体験をすることができます。

VRゴーグルを用いたコンテンツには、以下の特徴が挙げられます。
・その場所に実際にいるかのような体験が可能
・VR空間上を自由に移動できるため、実寸代の広さ・高さの感じが掴める

Webコンテンツと比べると機材の準備など準備も大変ですが、その分お客さまにより特別な体験が提供できます。最近では展示会などのイベントのブースでも、VRコンテンツをよく見かけるようになりました。

ARで部屋に家具設置

バーチャル空間を見渡せるVR技術に対して、ARは現実の空間上にCGを置いてみることが可能な技術です。
AR技術を活用することで、自宅や内見先で家具の設置シミュレーションなどを行うことができます。

その他に、ARを活用することで以下のようなことが可能になります。
・家具を購入する前に、レイアウトを事前に検討できる
・家具のカラーやサイズもお手軽に比較検討が可能
・ARで検討した家具をそのままECサイトで購入することができる

ARもアプリだけでなく、Webサイトでの利用も可能です。弊社ではVRだけでなくARコンテンツの開発も行っているので、興味ある方はお気軽にご連絡ください。

不動産メタバース

ここ最近で最もトレンドとなったワードといえば「メタバース」でしょう。
メタバースとは、インターネット上に構成される3次元のバーチャル空間のことで、この空間ではユーザー同士で互いにコミュニケーションを取ったり、バーチャル空間上にある建物や道具を通して様々な体験をすることが可能です。

メタバースはVRゴーグルを用いてもWeb上でも利用することが可能で、下記のような特徴が挙げられます。
・法規制などで、現実世界ではできないプロモーションも実現可能
・大人数での講演や、少人数のワークショップなど、複数人によるイベントが開催可能

コロナが落ち着いてきたことにより、リアルイベントの需要が回復してきましたが、引き続きメタバースの需要も残り続けると思われます。
弊社でもメタバースを活用したバーチャル展示会など様々な開発事例がございますので、ご興味ある方はぜひお問合せください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

コロナ禍をきっかけに様々な住宅業界向けVR/ARコンテンツが生まれてました。
もちろん、ただVRやARを取り入れるだけで販促効果が出るわけではありません。
自社商品の性質や、プロジェクトの目標を踏まえて、より効果的にVR/ARを活用していく必要があります。

弊社ではお客さまごとの目的・予算感に合わせたご提案もできますので、VR/ARなど新しいものに取り組まれる際は是非弊社にお声がけください!

関連記事